質の高いサービス提供をめざす
病院機能評価Ver.4.0及びリハビリテーション機能認定病院
鹿島病院では質の高い医療サービスを常に提供できるように、日本医療機能評価機構の第三者評価を受審しています。
書類審査・実地検査を受け以下の様な審査結果を頂いております。(評価結果へのリンク)
H17.2.21に第1回目の本審査を受審しH22.6.4にVer6.0 の更新認定、H22.4.2にリハビリテーション機能の認定を受けました。
(目的)
(評価結果へのリンク)
臨床研修医及び実習生の受け入れ
松江赤十字病院の臨床研修プログラムにおける地域医療分野の実習先となっており、毎年5、6名の臨床研修医の実習を受け入れています。
その他にも、山陰両県のリハビリテーションの専門学校、県内の実習生の受け入れなど、将来の医療従事者の育成にも積極的に協力しています。
院内研究会
平成15年、各部署や職員の業務における研究や優良事例を院内に広く周知することによって、職員の能力、技能の開発向上を図ることを目的に院内研究会が発足しました。
毎年、決められたテーマについて各部署・委員会・グループごとに研究をおこない、年度末の発表大会でその成果を発表しています。研究といっても堅苦しいものばかりでなく、身近にある問題についての研究や大変ユニークな研究等々もあり、また、審査において上位の研究に選ばれると、日本慢性期医療学会で発表できるとともに賞金も授与されますので毎年盛大な発表大会となっています。
院内研究の取組みについて一部分ですが紹介します。
年度 | テーマ | 研究数 | 優秀作品 |
---|---|---|---|
H15 | フリーテーマ | 14 | ●第1位「贈粘性の検討〜ムースアップよ、さようなら〜」リハ科(ST)、栄養課 ●第2位「人が、その人らしく行きていくための在宅支援とは何か〜ヘルパーの役割を考える〜」訪問介護 |
H16 | Safety Speedy Service | 13 | ●最優秀賞「経管栄養から経口栄養への移行〜口腔ケアを中心とした試み〜」言語聴覚士、歯科衛生士 ●優秀賞「院内感染対策への意識と実情」院内感染実践チーム |
H17 | もったいない | 20 | ●最優秀賞寒天にまつわる「もったいない」三部作 Agar-agar Recette & Ami ●優秀賞「簡易懸濁法の導入とその効果」おくすりマン |
H18 | ヒヤッとするその前に〜リスク管理を見直そう〜 | 15 | ●最優秀賞「口から始まるあなたの未来!〜目指せ!オアシス口腔砂漠からの脱出!〜」うるおいサワデーズ ●優秀賞「診療情報提供書」の恐るべき実態〜薬に関する記載内容について〜帰ってきたおくすりマン |
H19 | よりよい療養環境を | 17 | ●最優秀賞「在宅ターミナルから提案する療養環境」在宅ささえ隊 ●優秀賞「スチコンの謎にせまる〜スチコンって何?〜」スチコン戦隊うまいもんつくるんジャー |
H20 第6回 |
終末期と回復期 | 15 | ●第1位「しばられてちゃ~よくならない!!~安全に動ける環境設定~」(最初っからクライマックス) ●第2位「おいしく食べて 私たちが元気にお手伝い」(おいしいごはんつくり隊) |
H21 第7回 |
慢性期医療の確立に向けて | 17 | ●第1位「上質な慢性期医療をめざせ!~入院満足度調査を実施して~」(坂の上のくま) ●第2位「慢性期医療の入口に迫る」(い・がい(医事課と外来)) |
H22 第8回 |
在宅療養へ導く力 | 15 | ●第1位「在宅にとどまる力~101歳になりました!~」(在宅 八郎(栄養課)) ●第2位「おらだんちゃに、いま、なんができぃ~だぁかぁ?~私たちに今、何が求められ、そして、何ができるのか~」(何とか支えたい) |
H23 第9回 |
Togethe-鹿島病院未来予想図- | 17 | ●第1位「鹿島病院に地域から求められることは?」(Blue FishⅠ) ●第2位「4階病棟における移乗方法改善の研究~知恵と力を寄せ合って~」(チームFKB34) |
H24 第10回 |
Stay gold ! ~今の輝きを未来へ~ | 16 | ●第1位 「地域連携に関する鹿島病院の今後の方向性」~FIMの導入による職員の意識統一を目指して~(はるもにあ Harmonia(医療相談部)) ●第2位「介護事業所スタートからのディスタンス」(介護の道しるべ) |
電子カルテ
当院では、「鹿島病院をご利用頂く全ての方々により良いサービスを提供したい」という思いから業務改革を計画し、その取り組みの一つとして、電子カルテシステムの導入について検討してきました。検討するうえで拘った事は、市販ソフトを購入するのではなく、「鹿島病院用の電子カルテを作り上げる」という点です。
2005年10月、松江市内の株式会社テクノプロジェクトと共に院内に電子カルテ検討委員会を発足、翌年7月に医療・介護を統合した電子カルテシステムを導入しました。また、オーダリング機能と呼ばれる電子伝票の機能により、従来の手書き伝票が無くなりました。カルテの電子化や電子伝票機能の他にも、多様な機能が盛り込まれており、全ての職員が活用する電子カルテシステムが完成しました。
【電子カルテの導入効果】〜スタッフの声〜
- ●過去のデータを素早く参照できる。
- ●部署や職種を超えての情報共有が容易になったことで、患者様の状態を把握しやすくなった。
- ●チェック機能により正確な記載が徹底できる。
- ●時間外業務が少なくなった。
- ●今までPCに触れる機会がなかった職員もPCに慣れることができた。
- ●カルテの保管スペースがなくなり、整理整頓できるようになった。
電子カルテシステムの導入によって、業務効率は大幅に改善されました。業務を行いやすくなったことが、スタッフの気持ちにゆとりを生み、またそのゆとりが患者様やご家族様へのサービス向上へと繋がっていくものと確信しています。
しかしながら、電子カルテを導入してみて分かったことも多く、患者様、利用者様の満足度向上のために、まだまだ改善の余地があると考えています。今後も医療・介護サービスの向上のために、電子カルテを上手く活用しより一層のサービス向上を目指していきます。