2019年12月3日、4日に大阪国際会議場で開催された
第27回日本慢性期医療学会に参加し、
「当院回復期リハビリテーション病棟における多職種協働による栄養管理のとりくみ」
について発表しました。
回復期リハビリテーション病棟に入院する患者の多くに低栄養が認められ、
低栄養はADL向上や自宅復帰を阻害すると報告されています。
そのため、リハビリテーションにおける栄養管理は重要で、
多職種による栄養チームを立ち上げ、栄養管理方法の検討を行っています。
今回は、栄養管理方法の変更が、栄養状態やADL向上に有効であったか、
また2018年度の栄養状態に影響する因子から今後の課題を報告しました。
回復期病棟の日ごろからの栄養に対する取り組みやデータ集計、
統計処理に協力してくれたスタッフのおかげで発表内容を完成することが出来ました。
また、様々なリハ栄養の文献を読み、データと照らし合わせ考え、
とても勉強になりました。
学会発表は緊張しますが、今まで準備してきたことや
一緒に行ったメンバーのおかげでいつもよりリラックスして発表に臨めました。
会場からは管理栄養士とセラピストとの情報交換方法や栄養面に
問題のある患者の抽出方法について質問がありました。
当院では管理栄養士が病棟に足を運んでくれることも多く、
その時に話をしたりメール機能を利用しながらコミュニケーションを図っています。
今後は多職種で栄養カンファレンスが開くことが出来ればと検討中です。
発表後も声をかけてもらったり、セミナーや栄養ケア・マネージメントの発表も多く、
リハ栄養が注目されていることを実感しました。
今回の発表で現在の栄養管理の課題も見えたので、
今後の取り組みに繋げていきたいと思います。
理学療法士 岩田知穂