私は昨年妻の父を亡くし、年賀状も欠礼したので、
その意味ではさみしいお正月でした。
普段は正直大変だなと思いながら、
ぎりぎりで出す年賀状ですが、年賀状の来ないお正月を迎えると、
新年を祝いあうことができるそんな普通のことが
実は一番の幸せであることを改めて実感した正月でもありました。
それでも家族が久々に顔を揃え、そろって初詣に出かけて、
今年一年の平穏を祈念することができ、平凡ながら楽しいお正月でした。
さて皆さんお正月に、今年の目標や、今年にかける想いに
馳せられた方も多いのではないでしょうか?
私もいろいろ考えましたが、その中の一つをお話したいと思います。
一言で言えば目標ではありませんが、「感謝」ということです。
年賀状やしめ飾りのない正月を迎えてみて、
改めて普通に新年を迎えることの幸せを感じました。
私には特別な信仰はありませんが、最近平凡な日常の中に、
亡き父や祖父、あった事のない先祖の加護を感じます。
ここにこうしていられるのも先祖のお蔭、まず先祖に感謝です。
次には今の生活で一番長い時間を過ごしている職場の皆さんへの感謝です。
組織の中で仕事をしている以上、職種や部署を超えお互いを支えあい、
協力していくことなくしては誰も仕事はできませんが、
私の仕事も例外ではありません。
殊に昨年は25年度に引き続き原子力防災工事で、
院内外各方面の皆さんに大変お世話になりました。
なかでも2度も停電をするなかで患者さんを守るべく知恵を絞り、
ご理解とご協力をいただいた現場の皆さん、
そして自分の見落としていたことを指摘し、
カバーし、当日も一緒に見守ってくれた職場の仲間の協力は
本当にありがたいものでした。
また停電中に心配で現場を歩き回っていた時に、
「大丈夫だから」
と声をかけてくださった方がおられました。
どれだけ気持ちがほぐれうれしかったことでしょうか。
自分がここでこうして仕事をしていられるのも
本当に皆さんのおかげだと改めて思った次第です。
最近読んだ本に、
「今こうして生きていることを当たり前のことに思わず、
いろいろなお蔭を受けて生かされていることを
ありがたく感謝して一日一日を大切に生きなさい」
ということが書いてありました。
本当にそうだなと思います。
今年も病院として、また自分自身、
公私ともにいろいろな課題に取り組んでいく1年になると思います。
感謝の気持ちを忘れずに、その恩に応えるべく公私とも、
自分なりに努力していこうと思っています。
今年もどうぞ、よろしくお願い致します。