島根県看護協会の研修のなかに「訪問看護師養成講習会」という研修があります。
この研修は、島根県内の新任・新卒の訪問看護師さんを対象に、各県の看護協会が開催している、
集合研修・web研修・実習を含む長期の研修です。
私は、そのうちの1日の集合研修で「エンド・オブ・ライフケア」と、
「在宅看護過程」についての講師をさせていただいています。
この研修では、受講生さんや看護協会の職員さんから、島根県の現状をお伺いできる貴重な機会であり、
私にとって年1回のとても大事な日になっています。 今年度は5月12日に研修がありました。
今年度の最も大きなトピックスは、在宅死亡率の上昇です。これまで全国の在宅死亡率は、
11~13%台で経過していましたが、昨年度は17%台に大きく増加しました。
当事業所でも在宅でのお看取りが増えました。
コロナの影響もありますので、今後どのように推移するか、見守りたいと思います。
もちろん、当事業所では在宅でなくても、どの場所でのお看取りも支援しています。
新任・新卒の訪問看護師さんは、在宅での看護に対して不安をおもちですが、輝いても見えます。
学んで成長できるから楽しく、やりがいがあるのだと感じます。
先日参加した学会で、訪問看護師の求人率が、他のどの看護の業種よりも最も高いというお話を聞きました。
全国的に在宅での人材不足の深刻さを改めて感じると同時に、新たに訪問看護に挑戦してくださる方々は、
それぞれの地域にとって本当に貴重だと感じます。
※私たちと一緒に地域を支えてくださる訪問看護師さんを募集しています。
鹿島病院のホームページに募集要項を掲載していますので、ご興味のある方はそちらからご応募ください。
見学やインターンシップも可能ですので、どうぞお気軽にご応募ください。