訪問看護では、利用者さんが自宅や病院で亡くなられた後、弔問にお伺いしています。
最近は新型コロナウイルス感染症の流行により、お手紙を出させていただくこともあります。
訪問看護にとって、グリーフケア(ご遺族の悲しみをやわらげるためのケア)は
大切な役割のひとつだと考えています。
ご遺族とともに、在宅生活を振り返り、楽しかったこと、嬉しかったこと、
亡くなられた悲しみや寂しさなど、色々な事を話し合います。
訪問看護師とでなければ、話せないこともあると思います。
訪問看護師とのこうした話し合いを通して、
ご遺族がこれからも力強く生きていく力の一助になればと考えています。
長く訪問させて頂いたお宅であっても、弔問でのお話を通して、
初めて利用者さんやご家族の一面を知ることもたくさんあります。
私たち訪問看護師は、日々の訪問を通してたくさんの事を学びます。
私たちは在宅生活を支える立場ですが、同時に利用者さんから、
生と死について、多くの事を教えていただいています。
訪問看護ステーションいつくしみ
所長 吉岡理枝