私の出身地の静岡では、
何年か前からB級グルメとして
「静岡おでん」
が有名になりました。
静岡おでんの特徴は、何といってもだし汁の色が黒いことと、
具が一つずつ串にさしてあることではないでしょうか。
黒いといっても、味が濃いわけではなく、
牛すじや豚モツのうまみがきいているだし汁と
濃い口しょうゆの味付けで意外とあっさりです。
コンビニでおでんを買うと、
だし汁も器に入れてくれると思いますが、
静岡おでんは、おでんの具だけをお皿に入れて
ダシ粉と青のりをかけていただきます。
おでんというと、赤ちょうちんや居酒屋のイメージがあると思いますが、
子供のころは、近所の駄菓子屋さんでも売っていて、
1本何十円かで買って食べることができました。
残念ながら、時代とともに駄菓子屋さんが
なくなりましたが、自宅から5分くらいの創業100年のお店
「おおやきいも」(焼き芋屋さんですが、おでんやかき氷もあり)
は健在です。
もうひとつ、静岡おでんの特徴は、黒はんぺんです。
普通、はんぺんというと白いものを想像されると思いますが、
静岡のはんぺんはイワシやさばなどの青魚をまるごと
すりつぶしたものを使っているのでイワシのつみれのような色です。
これは、おでんに入れるだけでなく、そのまま食べても、
フライにしてもおいしくいただけます。
機会があればぜひ、静岡おでんと黒はんぺんを食べてみてください。