私は、へき地医療の研修の為に鹿島病院に来た。
松江市内から20~30分程度の距離に立地する病院だがへき地になる。
これまでは、
「病気を診る、病気を治す」
を指導医の先生から教えてもらいながらやっていた。
ここに来てからは病気の治療は勿論だが、
患者さんが入院した経緯や入院する目的、
退院できるようにするには病気の治療だけでなく
退院後の生活を見据えてどうサポートすればいいのかなどを考える、
まさに「支える医療」を学ばせてもらった。
具体的にはここでは病気の治療にくわえ、
ADLの回復具合が退院するにあたって
大きなウエイトを占めており、
その為には医師のみでなくリハ、栄養士、看護師、MSWなど
多くの職種と積極的にコミュニケーションをとらなくては
退院に結び付けづらいということが判った。
そのほかには急性期病院では体験できない往診が、
患者さんの自宅での生活が判ったり、
それを診る上で医師はどのような準備をしていかなければ
いけないかが判ってよかった。
来年、おそらく大学に戻り、どの診療科を選択するかは
決まってはいないが、この1ヶ月で学んだ
「支える医療」を生かして診療にあたっていこうと思う。