”芸は身を助ける”ということわざがあるが、
私は小さい頃から父親に、
「柔道の山下選手は、勉強はどうだったか分からないけど、
柔道でオリンピックに出て金メダルを取った。
だからお前も、何か一つでいいから自分が得意とするものを
見つけなさい」と言われながら育った。
家の子供は、4月から新しい保育所に通う事になった。
通っていた幼稚園の園児がだんだん減って、
最終的に家の子供一人となり3月末で閉園になった為だ。
幼稚園では上級生2人にうちの子が
一番の学年の3人しかいなかった。
上の学年2人のプログラムで、逆上がり、
竹馬などを一緒にしてもらっていた。
4月から通う新しい保育所では80人の環境になる。
家の子供は、人見知りで引っ込み思案な性格。
大勢の中で大丈夫かなと心配していた。
保育所での初日は、なわとびだったそうだが、
家の子が一番上手だったようでみんなに褒められ、
それから竹馬を出してきて乗ると竹馬も上手くて
その日はヒーローだったらしい。
”芸は身を助ける”
に何か通じるものを感じた。
また、折り紙をした日、
みんな最初は先生のところに並んで
教えてもらっていたが。
家の子供が上手だという事が分かると
みんな、家の子の前に並ぶようになったらしい。
父親が言っていた
「何か一つでも自分の得意なもの見つける」
ことの大切さを実感した。