平成から令和に代わってから2か月が経過し、
令和という年号に少しずつ慣れてきた。
家に帰って湯船に浸かっている時、
ふと昭和から平成に変わった時どんな感じだったか、
平成はどんな時代だったかを考える時がある。
色々思い浮かぶことがあるが、
出来事ではないが一つの事が気になった。
私達は、テレビやラジオ等から情報を手に入れているが、
大きな出来事や大災害などの事象が発生した際、
テレビのCMが全部「ACジャパン」に切り替わっている。
また最近では、メインを務めるタレントの不祥事が明るみになり、
「放送を自粛すべきではないか?」
と思われるような番組を放送する際にも
ACジャパンのCMが使用されている。
災害等により企業のCMを自粛している期間に
ACジャパンのCMが流れることについては気にならないが、
スポンサーが全部離れる様な番組を
なぜCMをACジャパンに切り替えてまで番組を放送するのか?
また、なぜACジャパンのCMが使用されるのか?
まずACジャパンという組織について。
ACジャパンは、大阪万博開催を控えた1970年、
「日本に蔓延するマナー違反をなんとか改善できないものか」
と考えていた、当時サントリーの社長だった佐治敬三さんが、
広告を通して公共意識を高める活動を行っていた
「アメリカAC」の活動を見て
「広告は人を説得するための最も有効な手段」と考え、
現・ACジャパンの前身となる関西公共広告機構を設立。
現在のACジャパンは、名だたる企業を含む
正会員数1055社、賛助会員数45社、個人会員数83名
(2019年3月末時点 ACジャパンHPより)
によって運営される民間団体であり、
運営は会員による会費制で成り立っているようです。
災害発生時等にACジャパンのCMが多くなる
最大の理由は、番組提供スポンサーの姿勢・意向とされます。
民間放送はCM収入で成り立っており、
番組のスポンサー企業のCM枠は、
1カ月前には決定していますが、
災害発生時の緊迫状況下における嗜好品、
娯楽品等をはじめとするCM放送によって、
企業に対するマイナスイメージを避けるため、
また、緊急特番などにより予定されていた番組が
放送されなくなれば、スポンサー企業のCMは流れませんし、
放送されたとしてもCMを自粛する企業も出る可能性があります。
こうした理由によって生じたCM枠の「空白」を埋めるのが、
大企業が会員に名を連ねるACジャパンのようです。
普段CMを流している多くの企業が会費を払っているACパジャンが
緊急時の広告料をテレビ局等に支払うことにより、
テレビ局やラジオ局をみんなで支えている仕組みになっているのがわかった。
ちなみに似たようなもので、最近は見ないがJAROのCMがある。
JAROは消費者に迷惑や被害を及ぼすウソや大げさ、
誤解をまねく広告を社会から無くし、
良い広告を育む活動を行っています。
消費者からの苦情や問い合わせをもとに、
公平なスタンスで広告を審査し、問題のある場合は広告主へ
広告の改善を促している民間の広告自主規制機関です。
ACジャパンは広告を通じて様々な提言を発信し、
住みよい市民社会の実現を目指す民間の団体です。
私は2つを混同して同じ団体かと思っていたが違うことが分かった。