9/28に首都圏にある三越系デパートの三店舗の閉店が発表された。
その中で府中にある伊勢丹の閉店にまつわる話をしたい。
府中市は新宿から電車で20分くらいの距離にあり、
祭事が有名な大国玉神社がある人情味あふれる街だ。
駅の周辺は東に商業地区が広がり、あとは府中競馬場、
府中刑務所、私立大学もできはじめ成長する町のイメージだった。
そんな街に高級デパートの伊勢丹も出店していた。
近年の経営は経営不振が続いていたようだ。
私の友人に東大和市から府中市に引っ越しをしてきた者がいる。
東大和市の立地は新宿に出るまで電車で1.5~2時間かかるところにある。
その通勤時彼は新宿の伊勢丹で買い物を楽しんで東大和市まで通っていたそうだ。
そんな彼が交通の便の良い府中に引っ越してきて、
近くに伊勢丹があるのでお惣菜は熱いものは熱いうちに、
冷たいものは冷たいうちに食べれると喜んでいたのに、
淋しい気分になると話をしていた。
昔は発展する町にはこういったシンボル的なデパートがあり、
それを中心に栄えていったのだが、現代ではデパートという業態は
ニーズやトレンドに沿っていないのだろう。
思えば鹿島病院も私が入職したころは、診療所、
訪問介護があり介護病棟もあったりしたが
時代に併せて事業展開を変えてきた。
このように地域のニーズや社会のトレンドに合わせて
流動的に対応していった法人の力は素晴らしいと思う。
時には皆で意見をいい、時にはトップダウンに従う、
それによって今後も鹿島病院を発展させていきたい。